団体の活動再開について


2024年4月1日
Be with Ayano Anzai 副代表 古賀茜


副代表の古賀です。 昨年11月より情報発信の活動を休止しておりましたが、本日より再開します。

2021年より活動を開始した本団体ですが、ハラスメント被害、またその支援に伴う困難を、3年が経った今改めて感じています。
私個人として、この1年ほど活動に参加することが難しかったり、安西さんや団体メンバーとのコミュニケーションに悩む場面が多くありました。自身の生活、安西さんとの大切な友人関係、その上で支援団体として自発的な活動を行うための時間・心身のリソースのバランスを保つのは難しく、支援をしたいという気持ちだけでは解決できない問題も常にありました。結果昨年末、他メンバーへの負担の偏りからこれまで通りに活動を進行することが困難になり、団体として、情報発信を一時的に休止するという形を取りました。

支援団体の活動では、一つの書面を公開するのに何層もの必要な段階があります。書面を読み込み主張を整理し、私たちは法の専門家ではないので、その都度わからない用語を調べます。そしてプライバシー保護のために個人名等を黒塗りします。小さな抜けが、倫理的な問題に発展するかもしれないという不安を抱えて、何十ページもの書面を何度も読み返します。被害をありのまま記した書面を支援者も安西さんも読み、確認することになります。痛みを伴う作業です。内容に則してSNSに掲載する文章をその度考え、内容の齟齬や法的な問題がないかを検討し、メンバー皆の了承を得て、公開します。

訴訟という手立ては、第一に被害当事者の、そしてその支援者の心身をじわじわと消耗させるものです。そうして3年以上、苦しみながら進行してきた訴訟の結果は現段階で納得できるものではありませんでした。これまで公平な判断がなされるはずと望みを持っていた法というものに救済されない現実に、大きな失望を覚えます。そんな中で加害側の自由な表現活動をSNSで目にするとき、誰かが加害側に立った主張をしているのを目にするとき、明確に体がダメージを負っているのを感じます。

Be with Ayano Anzaiの活動は、葛藤しながらも積み重ねてきた私たち以外には決してできない活動だと言いたいです。同時に、自分が必要だと思い自発的に集まった人間たちの活動であり、いつ逃れることも不可能ではありません。被害当事者であることから逃れる選択肢のない安西さんが、そのような立場の私たちと共にあることには、想像のつかない悩みがあるのだと痛感します。日々立場の違いに悩み、都度対話を続けてきました。私たちは今後もそうして、安西さんと共にいます。
今回の休止に伴ってメンバー間で活動の方法を再考し、体制を整え再開の運びとなりました。たくさんの支援者の方の支えがあってのことです。感謝しています。みなさんと共にこれからも活動を続けていきたいです。

今後も人々がこの問題について公正な目を向け続けることを望みます。また、類似する被害の渦中にある方や支援者の方にとって有意義な情報を届けられるよう、活動を続けていきます。



2024-04-04  11:00
文中の表現を一部修正しました。








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