🍍安西さんの被害公表から5年を迎えて
2025年8月1日
Be with Ayano Anzai
Be with Ayano Anzai

絵:古賀茜 写真:ayanoanzai
この5年間には、裁判だけでなく、問題を発端とした安西さんへの二次加害や、支援団体を継続することの困難など、多くの出来事がありました。その一つひとつに対して、私たちは綿密に話し合い、対応し、情報発信を重ねてきました。自ら調べ、考えを世に出し、声を上げ続けることの重要性を、身をもって知ることができました。この活動を経て得たものは大きく、今の私たちの支えとなっています。
この活動を続けてこられたのは、私たちの手探りの取り組みを見守り、具体的なサポートを寄せてくださった多くの方々の存在があったからだと考えています。改めて深く感謝申し上げます。
ハラスメントの被害者が声を上げることには、今もなお大きな困難が伴っています。スラップ訴訟がまかり通り、人権侵害を行った側が被害者の声を封じる手段として裁判を利用できる状況は、依然として変わっていません。私たちは、安西さんと私たちの経験が社会に蓄積・共有されるよう、今後も私たちらしい活動の在り方を模索しながら情報発信を続けていきます。
※削除された11文やその経緯は、本ウェブサイト内「〈訴訟1〉名誉毀損訴訟の終了のお知らせ」 から確認いただけます。
🐒支援団体と安西さんからのコメント🌴
安西さんがnoteで文章を公開したその時、私は安西さんと電話をつないでいました。みるみるうちに安西さんのテキストがSNS上で拡散され、知人から匿名の誰かまで、数々の意見が飛び交う状況に私は当事者でもないのにひどく緊張し、安西さんのことが心配でならなかったことをよく覚えています。あの時、被害の公表を止めるのではなく、応援する立場を選ぶことができてよかったと5年経った今も思っています。代表・関優花
5年前、安西さんが安西さんのことばで問題について語ってくれたことでたくさんの変化がありました。
安西さんのテキストに背中を押され支援活動に携わるようになってから、同様の問題の渦中にある方や多くの支援者との出会いがあり、問題について怒りを感じているのは自分だけでないと知れたことが、何よりも心の支えになりました。だからこそ、今も自分のことばで被害について語ることのできない状況にある人、語ったことばをないものにされてしまう人がいる現実に憤りを感じています。
団体として支援を続けていた訴訟の手続きは終了することとなりましたが、私たちは今でも、ハラスメントやその後の二次加害、スラップ訴訟の問題について会うたびことばを交わし、どうあるべきなのか考え続けています。そんな時間を大切にしながら、今後も私たちのことばで発信を続けていきます。副代表・古賀茜
5年前、被害のストレスから食事も睡眠も取れずに1ヶ月で7kg体重が落ちた。今日は支援団体のメンバーとともにこの文章の公開作業をしながら、2回も夕飯を食べている。
被害の公開によって生じた訴訟等のマイナスな影響は今もなお続いているものの、問題について考える時間はもう苦しいものではなく、サポートをしてくれる人々への感謝を感じながら支援団体のメンバーと共同作業を行う有意義な時間になっている。
安西彩乃