2022-11-06 活動報告7
Be with Ayano Anzai 支援者のみなさま
日頃より当団体にご支援をいただきましてありがとうございます。第7回活動報告をお送りいたします。前回の活動報告より大きく時間が経過してしまいましたことをお詫び申し上げます。
現在、進行中の二つの裁判は終盤を迎えています。安西さん原告の労働訴訟では今年の6月に本人尋問が実施され結審し、現在は判決を待つ段階となっています。判決日が近づき緊張が高まりますが、皆さまからのご支援を力に前向きな気持ちで活動を継続しています。安西さんの被害公表から2年以上が経過する今も応援の声を届けてくださる皆さまに心から感謝いたします。
現在、進行中の二つの裁判は終盤を迎えています。安西さん原告の労働訴訟では今年の6月に本人尋問が実施され結審し、現在は判決を待つ段階となっています。判決日が近づき緊張が高まりますが、皆さまからのご支援を力に前向きな気持ちで活動を継続しています。安西さんの被害公表から2年以上が経過する今も応援の声を届けてくださる皆さまに心から感謝いたします。
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1. 判決日のお知らせ
不当解雇・パワーハラスメント訴訟(安西さん原告)の判決が 11月17日(木)に予定されています。判決結果につきましては、支援者の皆さまにメールでお知らせをするほか、当団体のwebサイト及びSNSで当日中に発信予定ですのでぜひご注目ください。
なお判決後、敗訴した側による控訴(第一審判決に不服がある場合に上級の裁判所において改めて審理してもらい判決を求めるための手続き)が行われることが予想されており、裁判は判決日以降も継続することが見込まれています。
なお判決後、敗訴した側による控訴(第一審判決に不服がある場合に上級の裁判所において改めて審理してもらい判決を求めるための手続き)が行われることが予想されており、裁判は判決日以降も継続することが見込まれています。
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2. 本人尋問についてのご報告
6月2日(木)に東京地方裁判所にて不当解雇・パワーハラスメント訴訟の本人尋問が行われ、原告である安西さん、被告である黒瀬陽平氏・カオスラスタッフK氏と社員F氏がそれぞれ法廷に立ち証言を行いました。尋問では主に、安西さんへ退職強要が行われたか否かを争点とした当時の状況や心境について問われました。
尋問傍聴レポートを高橋沙也葉さんに執筆いただき、当団体のwebサイトにて公開しています。本レポートでは尋問の概要のほか、当事者らの発言から垣間見えた美術業界がかかえる問題について考察されています。
【尋問傍聴レポート】カオス*ラウンジによるハラスメントの有無をめぐるそれぞれの証言から日本現代美術業界の問題を考える⑴ー高橋沙也葉(京都大学大学院博士後期課程、美術史研究)
またwebサイトでは「訴訟書面」ページにおいて尋問調書(尋問内での発言の全文書き起こし)も公開しています。上記レポートと合わせ、ぜひご覧ください。
尋問傍聴レポートを高橋沙也葉さんに執筆いただき、当団体のwebサイトにて公開しています。本レポートでは尋問の概要のほか、当事者らの発言から垣間見えた美術業界がかかえる問題について考察されています。
【尋問傍聴レポート】カオス*ラウンジによるハラスメントの有無をめぐるそれぞれの証言から日本現代美術業界の問題を考える⑴ー高橋沙也葉(京都大学大学院博士後期課程、美術史研究)
またwebサイトでは「訴訟書面」ページにおいて尋問調書(尋問内での発言の全文書き起こし)も公開しています。上記レポートと合わせ、ぜひご覧ください。
今後も訴訟の経過について、引き続き当ウェブサイトにて随時訴訟書面等を更新し、皆様に情報共有を行ってまいりますので、注視いただけると幸いです。
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3. 名誉毀損訴訟(カオスラ原告)経過報告
2020年10月にカオスラより提起された名誉毀損訴訟は、年内に結審を迎え、年始ごろの判決が予定されています。本訴訟は、前述の不当解雇・パワーハラスメント訴訟よりも約4ヶ月早く始まりましたが、進行が遅れたために判決日が前後する形となっています。以下、詳細になります。
第15回弁論準備
8月5日、東京地方裁判所のweb会議にて第15回弁論準備が行われ、原告であるカオスラより準備書面12が提出されました。裁判官より、次回期日までに原告カオスラが主張整理表(これまでの弁論準備によって明らかとなった事案の争点とそれに対する原告、被告双方の主張をまとめた書面)を提出するように指示がありました。
第16回弁論準備
9月15日、東京地方裁判所のweb会議にて第16回弁論準備が行われました。原告カオスラより主張整理票が提出されず、原告分は裁判所が作成することで合意されました。
第17回弁論準備
10月31日、東京地方裁判所のweb会議にて第17回弁論準備が行われました。安西さん側より被告分の主張整理票が提出されました。
次回
12月2日、原告カオスラより追加証拠が提出予定です。それに対し、安西さん側からは反論は特になく、結審が予定されています。
第15回弁論準備
8月5日、東京地方裁判所のweb会議にて第15回弁論準備が行われ、原告であるカオスラより準備書面12が提出されました。裁判官より、次回期日までに原告カオスラが主張整理表(これまでの弁論準備によって明らかとなった事案の争点とそれに対する原告、被告双方の主張をまとめた書面)を提出するように指示がありました。
第16回弁論準備
9月15日、東京地方裁判所のweb会議にて第16回弁論準備が行われました。原告カオスラより主張整理票が提出されず、原告分は裁判所が作成することで合意されました。
第17回弁論準備
10月31日、東京地方裁判所のweb会議にて第17回弁論準備が行われました。安西さん側より被告分の主張整理票が提出されました。
次回
12月2日、原告カオスラより追加証拠が提出予定です。それに対し、安西さん側からは反論は特になく、結審が予定されています。
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4. 支援金についてのご報告(第3期決算報告)
税理士監修のもと決算報告書(2022年2月~7月)を作成しましたのでご報告いたします。
2021年2月の団体発足から2022年7月末日までの支援金総額は以下となります。
支援金総額 ¥3,236,866(目標金額 ¥2,800,000)
皆さまの多大なご支援により目標金額を達成いたしましたが、最終的な裁判費用が確定するまでは引き続き寄付窓口を開放しています。また二つの裁判の判決後に控訴審に進んだ場合、新たに弁護士との契約が必要となり追加の費用を支払いを行います。そのため、次回決算月である2023年2月に改めて経費を試算のうえ事業計画の改訂を行う予定です。
皆さまのご支援のおかげで、控訴審に進んだ場合もそれに伴う経費に憂慮することなく裁判を継続することが可能になっています。またレポート執筆依頼や尋問記録の作成など、情報発信・訴訟資料のアーカイブに係る活動にも利用させていただいております。皆さまのご支援に改めて深く感謝申し上げます。
2021年2月の団体発足から2022年7月末日までの支援金総額は以下となります。
支援金総額 ¥3,236,866(目標金額 ¥2,800,000)
皆さまの多大なご支援により目標金額を達成いたしましたが、最終的な裁判費用が確定するまでは引き続き寄付窓口を開放しています。また二つの裁判の判決後に控訴審に進んだ場合、新たに弁護士との契約が必要となり追加の費用を支払いを行います。そのため、次回決算月である2023年2月に改めて経費を試算のうえ事業計画の改訂を行う予定です。
皆さまのご支援のおかげで、控訴審に進んだ場合もそれに伴う経費に憂慮することなく裁判を継続することが可能になっています。またレポート執筆依頼や尋問記録の作成など、情報発信・訴訟資料のアーカイブに係る活動にも利用させていただいております。皆さまのご支援に改めて深く感謝申し上げます。
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5. 他団体との交流、活動の紹介
当団体は、ハラスメント被害者の支援を行う他団体と協力関係にあり、日頃情報共有を行なっております。文芸や演劇などの芸術分野においてもハラスメントを発端とした訴訟を戦っている方たちがいます。今回の活動報告では、今年の春頃に当団体にインタビューをしていただいた「大学のハラスメントを看過しない会」をご紹介いたします。他団体の活動につきましても支援者の皆さまの関心をお寄せいただけましたら幸いです。
「大学のハラスメントを看過しない会」
早稲田大学大学院在学中に当時教授であった文芸批評家の渡部直己氏からセクハラ被害を受け、被害を公表した詩人の深沢レナさんの支援団体です。現在深沢さんを原告とし、渡部氏と早稲田大学を相手取った裁判が行われています。団体のwebサイトでは一連の問題の経緯を始め、ハラスメントに関わる様々な記事を読むことが可能です。
深沢さんを聞き手として、安西さんと団体メンバー3名に対し対話形式のインタビューをしていただきました。全5回にわたるボリュームのある記事ですが、裁判に臨む安西さんと深沢さんの心境や両団体の支援活動の実際について率直な内容が記載されています。下記リンクよりぜひご覧ください。
「他団体紹介 BE WITH AYANO ANZAI ① 現在——係争中の案件につき」
注)紹介団体より許可を得たうえで情報を記載しております。
「大学のハラスメントを看過しない会」
早稲田大学大学院在学中に当時教授であった文芸批評家の渡部直己氏からセクハラ被害を受け、被害を公表した詩人の深沢レナさんの支援団体です。現在深沢さんを原告とし、渡部氏と早稲田大学を相手取った裁判が行われています。団体のwebサイトでは一連の問題の経緯を始め、ハラスメントに関わる様々な記事を読むことが可能です。
深沢さんを聞き手として、安西さんと団体メンバー3名に対し対話形式のインタビューをしていただきました。全5回にわたるボリュームのある記事ですが、裁判に臨む安西さんと深沢さんの心境や両団体の支援活動の実際について率直な内容が記載されています。下記リンクよりぜひご覧ください。
「他団体紹介 BE WITH AYANO ANZAI ① 現在——係争中の案件につき」
注)紹介団体より許可を得たうえで情報を記載しております。
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6. 安西さんと団体の近況(代表・関より)
この半期は裁判の進行に伴い、一連の被害の経緯を細かく記述する陳述書の作成や加害当事者と顔を会わせることとなった尋問の実施など、安西さんにとって負担のあるイベントが続いた期間だったと振り返ります。その中でも安西さんは毅然と訴訟対応をこなしていましたが、少なからず精神的負荷があったと感じています。今後も状況に応じ、安西さんにとって無理のない形で治療を行なっていく方針です。
支援団体の一員として、安西さんの2年以上にわたる努力と抵抗力、その態度に感化されてきました。二つの裁判が終盤を迎える中で、今までは目前の訴訟対応に追われるばかりでしたが今後は裁判後の団体の活動のあり方についても考えていければと思っています。もし裁判を私たちにとって良い形で終えられたとして、一連の問題が解決したといえるのか。ハラスメントの被害者にとっての本当の回復とは何なのかなど、様々な問いがあります。今後も安西さんと他の団体メンバーとともに思考し、私たちらしいあり方を模索しながら活動を継続して行きます。
支援団体の一員として、安西さんの2年以上にわたる努力と抵抗力、その態度に感化されてきました。二つの裁判が終盤を迎える中で、今までは目前の訴訟対応に追われるばかりでしたが今後は裁判後の団体の活動のあり方についても考えていければと思っています。もし裁判を私たちにとって良い形で終えられたとして、一連の問題が解決したといえるのか。ハラスメントの被害者にとっての本当の回復とは何なのかなど、様々な問いがあります。今後も安西さんと他の団体メンバーとともに思考し、私たちらしいあり方を模索しながら活動を継続して行きます。
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今後とも安西彩乃さんの裁判に関心と応援をお寄せくださいますよう、よろしくお願いいたします。
Be with Ayano Anzai